NASAのOrion(オリオン)宇宙船のメインプロセッサーがマジで12年前のiBook G3メインチップセット?(PowerPC 750FX)
宇宙船のメインプロセッサーがマジで12年前のiBook G3メインチップセット
12月5日、米国航空宇宙局NASAの次世代宇宙船オリオンの試験発射を成功した。
![2014年12月5日、オリオン発射成功](https://www.3raku-life.com/wp-content/uploads/2014/12/nasa_orion-300x150.jpg)
デルタIVヘビーロケットに搭載されたOrion宇宙船は地球を一周し、第2エンジンを点火して最大5,800km上空まで行った。
![オリオン試験発射後の様子](https://www.3raku-life.com/wp-content/uploads/2014/12/orion_chip5-300x100.jpg)
再び地球の大気圏に戻り太平洋へ安着して試験飛行を成功的に終えた。
![大気圏に戻り太平洋へ安着したOrion](https://www.3raku-life.com/wp-content/uploads/2014/12/orion_chip6-300x100.jpg)
しかし、このオリオン(Orion)搭載されているメインプロセッサーは、12年前のiBookに搭載されたCPUである。IBM PowerPC 750FXは現在のCPUと比べたらかなり古いものであるが、宇宙の極限環境では演算速度より信頼性が大事なので10年以上の安定性が検証されたこのプロセッサーを採用したそうです。
![IBM PowerPC 750FX、iBook G3](https://www.3raku-life.com/wp-content/uploads/2014/12/orion_chip_powerPC750FX-300x141.jpg)
このチップでも以前のアポロ宇宙船より4,000倍、宇宙往復船より400倍の性能である。また、現在のISS(国際宇宙ステーション:International Space Station)のメインCPUと比べても演算速度は25倍早いとNASAは説明します。
![Orion,開発中の様子](https://www.3raku-life.com/wp-content/uploads/2014/12/orion_chip3-300x205.jpg)
Orionは総3つのCPUが用意されておりCPUに障害が発生したら20秒後再起動されるように設計されてます。また、万が一の事を考えバックアップ用CPUを2つも用意されて万全対応できるようにしているらしいです。
![Orion、構成図](https://www.3raku-life.com/wp-content/uploads/2014/12/orion_chip4-300x219.jpg)
今回の試験データをベースにして次回の試験飛行は新型ロケット(SLS:Space Launch System)を利用して2018年11月に行う予定であるし、そしてこの試験飛行後は有人飛行試験に入る見込みであるらしいですね。
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